AIガバナンス協会は、2024年2月9日、「AIと著作権に関する考え方について(素案)」に関するパブリックコメント募集において、意見を提出しました。
【提出意見】
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【提出意見の概要】
AIガバナンス協会(AIGA)は、AIのビジネス活用の広がりの中、AIの学習・開発から生成・利用の各段階において著作権侵害等の問題が発生しうることを重要な課題と認識しており、そうした権利侵害を防ぐための実務の予見可能性向上に向けて「AIと著作権に関する考え方について(素案)」(以下、「本素案」)が取りまとめられたことを歓迎します。
他方、裁判例も少ない生成AIと著作権の問題については、具体的に社会において生じているリスクを踏まえながら今後慎重な検討を行うべき状況であることを踏まえると、実務への影響の大きい本素案においては、一部に今後一層の整理が必要となる論点や解釈を明確にしておくべき論点、またAIの開発・利用の健全な進展を促す視点とのバランスを考慮すべき論点もあると考えます。
また、法解釈の考え方が示される一方、AIの学習・開発や生成・利用を行う事業者がどのような取組を行えば権利侵害の可能性を低減できるのか、といった具体的な実務において参照できる情報はまだ限られています。本素案においてより具体的な例示を増やすことはもちろん、今後のさらなる検討・事例の蓄積も必要と考えます。
AIGAとしては以上のような視点から、AIのリスクとしての権利侵害を減らし、健全な活用を推進するため、意見を提出させていただきます。
【関連ページ】
e-GOV 「AIと著作権に関する考え方について(素案)」に関する意見募集の実施について
政策提言WGメンバー
佐藤 竜介 東京海上ホールディングス株式会社(WGヘッド)
財津 健次 楽天グループ株式会社
佐久間 弘明 Robust Intelligence, Inc.
藤井 達人 株式会社みずほフィナンシャルグループ
AIガバナンス協会事務局
佐久間 弘明 Robust Intelligence, Inc.(事務局長)
堀田 みと Robust Intelligence, Inc.