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活動実績

【AIガバナンス実装WG】「AIガバナンスの実装状況に関するワーキングペーパー」を公表

【AIガバナンス実装WG】「AIガバナンスの実装状況に関するワーキングペーパー」を公表

〜会員企業の先進的なAIガバナンス実装の諸相を横断的な視点で分析〜

企業と社会が安心してAIを活用し、持続可能な成長を遂げるために、多様なプレイヤーがAIガバナンスのあり方を議論できる場を創るべく設立したAIガバナンス協会(以下「AIGA」)は、2024年8月5日(月)、会員企業によるAIガバナンス実装のこれまでの達成と課題に関する合計4回の研究会開催実績を踏まえ、「AIガバナンスの実装状況に関するワーキングペーパー」を取りまとめ、完成報告会を実施しました。

【ワーキングペーパーの全文】
公表したワーキングペーパーの全文はこちら

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【ワーキングペーパーの概要】
AIGA会員のAIガバナンス実装の取組事例を総合して分析すると、企業がAIガバナンスに取り組む上では①意思決定プロセス・ルール作り②組織体制の整備・人材育成③AIの技術的な検証・保護の3つの課題を並行して解いていく必要があります。AIGAではこの3軸に沿った会員企業の取組の進展について、延べ12社による計4回のオンライン研究会を通じてケーススタディを蓄積しつつ、政策措置と連動するべき取組の整理と政策パッケージの提言の発信(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000131696.html)も行ってきました。
ワーキングペーパーの執筆にあたっては、AIGA会員による先進的な取組の達成状況や、課題も含めた今後の展望について、「AI事業者ガイドライン(第1.0版)」の「別添2.『第2部E.AIガバナンスの構築』関連」における行動目標への対応状況も明示しつつ整理を行いました。これにより、現時点での企業によるAIガバナンス実践の具体的な手がかりや、業界を横断した共通の課題感について官民横断での共通理解の醸成に資することを目指しています。

目次
​​1. AIガバナンス実装のベストプラクティス蓄積の重要性
2. 企業がAIガバナンス実装を図る際に解くべき3つの課題
3. AIGA会員の実践に見るAIガバナンス実装の先進事例
 3-1. 意思決定プロセス・ルール作りの観点から
 3-2. 組織体制の整備・人材育成の観点から
 3-3. AIの技術的な検証・保護の観点から
4. AIガバナンス先進事例に見る取組における課題
 4-1. 自社・グループ企業内部の統制の観点から
 4-2. AIのビジネス・リスク・制度動向への対応の観点から
5. 今後の課題
AIガバナンス協会について

【完成報告会の様子】
2024年8月5日(月)16:00〜17:00にオンラインで開催したワーキングペーパーの完成報告会には、AIGA会員企業50名超の参加があったほか、AI事業者ガイドラインの策定を進めてきた総務省、経済産業省、AIの安全性に関する取組を担うAIセーフティインスティテュート(以下「AISI」)からもオブザーバー参加がありました。政府としてのAIガバナンスの取組推進や今後のAI制度の検討にあたっては、企業の具体的な取組実態や課題の把握が不可欠であることから、今回の取組にも関心を寄せていただいたものです。
会においては取組説明を踏まえ、オブザーバーの皆様からコメントが寄せられました。

  • 先進企業の事例をもとに「どういった取組が進んでいるのか」「どこから始めるのが良いのか」といった点を取りまとめた今回のワーキングペーパーは、今後取組を進める企業への良いガイダンスとなるだろう。こうした知見の発信はAI事業者ガイドラインの普及促進の観点でも非常に有意義。
  • AIガバナンスの民間の取組と政策的なガイダンスは、ともにアジャイルにアップデートしていくことが必要。今後も民間の実践に基づくディスカッションを継続し、AIに関する制度の普及・改善に向けた政策形成の現場へのインプットをぜひ続けてほしい。
  • AIガバナンスのベストプラクティスや、業界・ユースケースに即した実装の方法について、今後AIGAをハブにしてさらに官民連携と知見交流が進み、良いガバナンスのあり方を「一緒に育てる」輪が広がることを期待したい。

【本ワーキングペーパーの執筆体制について】
本ワーキングペーパーは、計4回の会員向け研究会を主催した「AIガバナンス実装WG」が中心となり、会員企業、研究会の登壇企業に協力を得ながら執筆を進めました。

AIガバナンス実装ワーキンググループ
さまざまなプレイヤーのAIガバナンスの現状共有や、企業実務の確立に向けに議論すべきトピックの深掘りを行う研究会を開催し、知見の共有・蓄積を行います。

<WGヘッド>
孝忠大輔(日本電気株式会社)

<WGメンバー(会員名五十音順)>
安部裕之(株式会社 NTT データグループ)

竹内宏明(SOMPOホールディングス株式会社)

<AIGA事務局>
佐久間弘明(Robust Intelligence, Inc.)
堀田みと(Robust Intelligence, Inc.)

執筆協力企業
EY Japan株式会社

AIガバナンス実装WG研究会登壇・発表協力企業(五十音順)
株式会社NTTデータグループ
株式会社セブン銀行
株式会社みずほフィナンシャルグループ
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
株式会社リクルート
コニカミノルタ株式会社
SOMPOホールディングス株式会社
第一生命保険株式会社
日本電気株式会社

※本WP執筆にあたっては、AIGA会員全体向けのアンケート調査等を通じて会員から寄せられたディスカッションテーマの希望をもとに、上記会員企業によるケーススタディを伴う研究会を合計4回開催しました。
2024年4月17日 第2回研究会「AIガバナンスの組織体制」(https://www.ai-governance.jp/blog/implement-240417
2024年5月24日 第3回研究会「AIガバナンスの組織体制(2)」(https://www.ai-governance.jp/blog/implement-240524
2024年6月17日 第4回研究会「AIガバナンスのプロセス」(https://www.ai-governance.jp/blog/implement-240617
2024年7月5日 第5回研究会「AIガバナンスのプロセス(2)」(https://www.ai-governance.jp/blog/implement-240705

【AIガバナンス協会について】
AIガバナンス協会(AIGA)は、AIのビジネス活用の急拡大とその裏でのリスク認識の広がり、国内外の政策動向の急速な変化等を背景として、企業と社会が安心してAIを活用し、持続可能な成長を遂げるために、多様なプレイヤーがAIガバナンスのあり方を議論できる場を創るべく設立された任意団体です。
AIGAでは、AIのビジネス活用を進める企業を中心とするメンバーが産業横断で議論を行い、企業のあるべきAIガバナンスに関する共通理解の醸成や政策提言等の活動を実施します。

・理事   :
大柴行人 (Robust Intelligence 共同創業者)
瀬名波文野 (リクルートホールディングス 取締役 兼 常務執行役員 兼 COO)
生田目雅史 (東京海上ホールディングス 専務執行役員CDO グループデジタル戦略総括)
羽深宏樹 (スマートガバナンス 代表取締役CEO・京都大学特任教授・弁護士)
山本忠司 (三菱UFJフィナンシャル・グループ 執行役常務 デジタルサービス事業本部長 兼 グループCDTO)

・設立日   :2023年10月26日
(設立時のプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000131696.html

・サイトURL:https://www.ai-governance.jp/

・問い合わせ先 :admin@aigovernance.jp

・主な活動内容
①企業のあるべきAIガバナンスに関する共通理解の醸成
②AIガバナンス実現のための政策や制度枠組みの提言

・会員企業68社(2024年7月26日現在):https://www.ai-governance.jp/blog/2024-07-new-members